【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「結婚はできないよ……」

冷静に現実を突きつけると、いっちゃんは言い募る。

「なら莉帆は俺の愛人にでもなる気か? 俺は莉帆を妻にしたいんだよ。莉帆が俺を好きなら、俺はもう自分を抑えない」

「……まさかいっちゃん、家を捨てて駆け落ちするなんて言わないよね……?」

怯える私に、いっちゃんは苦笑いする。

「言わないよ。そんなことをしたら、莉帆は俺に家を捨てさせたって、一生自分を責め続けるだろ? 俺は莉帆に罪を背負わせない」

「じゃあ……」

「母さんを説得する。莉帆との結婚を認めてもらう」

そんなの無謀だと反論したかった。さらにいっちゃんと奥さまの仲が悪化するだけだ。

「いっちゃん、何かいい考えがあるの……?」

一縷の望みをかけて、私は訊いた。

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