【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「え? おじいちゃん、いっちゃんを知ってるんですか?」

目を丸くした私に、おじいちゃんは「やはりそうか……」と唸る。

「おじいちゃん、いっちゃんと話したんですか?」

「いや、樹くんはこちらには気づいていなかったよ。だがまともに顔を合わせば知らない仲ではない」

一体どういうことなのだろう。

けれどおじいちゃんはなぜかそれ以上語ろうとはしない。

私は違和感を覚えつつ、お茶の用意をして、リビングで先日の話を聞いてもらった。

とうとういっちゃんが泉の父親だと知ったこと、旦那さまが私といっちゃんの味方になってくれ、私たちは愛を貫く決意をしたこと、明後日のベリーヒルズビレッジ四十周年パーティーで、奥さまに全てを打ち明けること――。

怒涛の勢いで変化した私といっちゃんの関係に、おじいちゃんはどこか遠い目をする。

「まるで五十年前の自分を見ているようだ」

「え?」

「すまん、聞き流してくれ。それで、樹くんのお母上を説得するための策はあるのかい?」

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