【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
パーティーの日はあっという間にやってきた。

時刻は午後五時から、ベリーヒルズのテナント屋上で行われる。七時頃には花火も上がるらしかった。

テナントの屋上には茶室や本格的な日本庭園があり、海外のVIPからも高い評価を受けているらしい。腕利きの庭師が作った庭園は、建物の上にあるとは思えないくらい美しく、自然と人工が見事に調和している。

旦那さまがそこに、少し早めの四時頃、奥さまを連れてきてくれる予定だった。そのためお昼過ぎにはレジデンスで私といっちゃん、泉の三人で支度を始める。

いっちゃんが私に用意してくれたのは、優しげで上品なエクリュカラーのワンピースだった。

フレアタイプの膝下丈のシンプルなデザインで、袖には控えめなリボンとパールが付いている。それに合わせて靴やバッグも買ってきてくれた。

しかも私が精算をお願いする前に、プレゼントだと言われしまった。お菓子などとは違いかなり高額のはずなのに、本当にもらってしまってもいいのだろうか。

「ほら、早く着替えて来いよ」

けれど背中を押され、追いやられてしまう。私はまだグズグズしながらも「ありがとう」とお礼を言い、寝室でワンピースを身につける。

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