【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「そうだな。泉は俺たちの大切な天使だ」

柔らかな熱を触れ合わせるようなキスをして、泉へのかけがえのない思いを確かめ合った。

それからゆっくりと体を引き寄せられ、私はいっちゃんに、丹念に全身を愛される。

「でも今この瞬間は、俺だけのものでいてくれ」

「あ……っ」

いっちゃんに体を暴かれるたび、甘美な痺れが走った。つながると、あの夜と同じように本当にいっちゃんとひとつになれた気がして涙がこぼれる。

これからはなんの憚りもなく、私はいっちゃんに好きだと伝えられるのだ。それがうれしくて幸せで、胸がはち切れそうだった。

「愛してるよ、莉帆。愛してる」

「うん……私も。いっちゃんを愛してるよ……」

繰り返される愛の言葉に応えながら、私は改めて、いっちゃんと出会えたことに感謝した。


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