【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「んっ……」

ベッドに横たえられ、またキスが始まる。いっちゃんの唇が私の体に赤い痕を残しながら降りていくのに合わせ、ワンピースの背中のファスナーも下ろされていく。

「このきれいな体、俺しか知らないんだよな?」

私の肌を露わにしながら、いっちゃんは独占欲を滾らせた。

私は小さく頷いて、いっちゃんの瞳を一途に見上げる。

「いっちゃんしか知らないよ……。いっちゃんと結婚できなくても、一生いっちゃんだけのつもりだったよ……」

貞操を守り抜こうとしていた私に、いっちゃんはたまらない顔をする。

「煽るなよ。もし泉が帰ってきても、離してやれないぞ」

「だめ……、泉が一番だよ」

シーツの上でゆるゆると首を横に振った。

するといっちゃんは眩しそうに目を細め、私の瞼にそっとキスをする。

< 155 / 161 >

この作品をシェア

pagetop