Return ー2度目の人生ー

「えー、見知った顔もちらほら見受けられますが、原田です。よろしく!
高3は今までとは違うからな。真剣に勉強には取り組めよ」



最初の原田先生の挨拶を聞き流しながら
ぼーっと窓の外を見つめる。


「なぁ、お前始業式から遅刻とか悪いな」


話しかけてきたのは隣の席の男子。
確か、武島くんだっけ?
初めて見かける顔にクラス替えをしたことを改めて実感した。


「別にいいでしょ」

面倒なので適当に返事を返す。

「俺、武島 颯(たけしま はやて)!よろしくな。そっちは?」


「…松原日茉莉。」

私が返事を返すと彼は満足そうに笑った。


「おい!颯!松原さんにちょっかいかけんなよ!ギャハハ」

「いいだろー別に!」


男子たちの下品な笑い声がクラス中に響き渡る中、ザワザワとし始めたのは女子たちだった。

女子がちらちらと送る視線の先を見ると、
教卓には彼の姿があった。


げ、次の授業ってまさか、、


教卓を見るとパチリと目が合って一瞬固まる。
けれど、気付かないふりをして私はまた窓の外を見た。

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