狼くん、ふれるなキケン!


リサーチ不足だったか、と反省しつつ、狼くんのマヨネーズのゆくえを目で追う。



……!?



「ちょっ、狼くん!?」

「……?」




思わず素っ頓狂な声をあげた私。
狼くんはきょとんとしている。


いつもの、『うるせえ黙れ』って感じのじゃなくて、ほんとうに純粋にきょとんとしていた。




「ス、ストップ……!なにしてるんですかっ!?」

「何って……マヨネーズかけてる」

「それはサラダじゃなくて、ピーマンの肉詰めですよ……!」




狼くん、うっかりさんだなあ。
サラダと肉詰めをまちがえるなんて。

と、のんきに思えたのは一瞬で。




「知ってるけど」

「はい……?」




あたりまえのような顔をして、私の自信作でおそらく失敗作のメインディッシュにマヨネーズをかけている。




「ピーマンの肉詰めに、マヨネーズ、ですか……っ?」

「……マヨネーズは何にでも合う」

「へ、へえ……。っ、じゃなくてですね!」




狼くんがマヨラーだったなんて知らなかった。

でも、でもでも。




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