QUALIA ー最強総長×家出少女ー
言われた通り、敬語は止めてみた。

「お前には関係ない…」

ルナは無愛想に返す。

「心配するのは、総長の“女”としてダメ?」

私は黒い机のうえに、ポインセチアを飾った。

「なんだそれ?」
「知らないの?」
「ポインセチアだろ?」

ルナはため息をつく。

「殺風景過ぎるよこの部屋。少しは自然のものを取り入れた方がいいと思って」

写真の女の人と目があった気がした。

よく見ると目の色が、赤みがかっている。

「余計なお世話だ。持ち帰れ」
< 112 / 304 >

この作品をシェア

pagetop