QUALIA ー最強総長×家出少女ー
「私が助けに行く。三人は私の友達だから!」

今だから分かる。三人がルナの名前を教えようとしなかったのは、私を守るためでもあったって。

「そんなの、殺されに行くようなもんだぞ!」

将冴さんが車から降りる。

「だけど!」

颯太君は私の肩を叩く。

「将冴さん。琴葉ちゃんをペコまで」

そう言う颯太君の目は、まるで野生の獣のように鋭くなる。

ゾクッと寒気がした。すごい威圧感だ。篤史さんの何倍も怖い。これが最高幹部最強…。

「颯太、お前…」

「琴葉ちゃんの大切な人は、僕にとっても大切な人です。あとはお願いします」

颯太君は、私を抱えていたときとは比べものにならない速度で走っていく。

肩が震え、涙がこぼれた。

将冴さんは私を抱き締める。

「大丈夫。颯太を信じよう…」
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