QUALIA ー最強総長×家出少女ー
視線がルナに注がれる。

伝えたいことってなんだろう?

一瞬、静寂が訪れたあと、ルナは静かに口を開く。

「GLEAMとの抗争が終われば、俺はAXISを引退する…」

すぐには、何を言ったのか理解できなかった。

みんなも同じみたいで、奇妙なほどの間ができたあと、一斉に動揺の声が上がった。

「嘘だろ!」
「そんなルナさん!」
「ありえないです! 俺は認めない!」

幹部達から非難の声があがる。ルナはうつむき、目を閉じる。

最高幹部のみんなも青ざめていた。

あの将冴さんですら、今まで見たことないほど汗をかいている。

唯一、冷静だったのは麗於さん。

多分、お姉さんの写真を片付けた日、このことをルナから聞いていたんだと思う。

「AXISを辞めて、それからどうする気なんですか?」

颯太君が震える声できく。
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