パリで出逢った　ソウルメイト　②
ガチャっとドアを開けて廊下へ出ると、リサと、中野室長が、こちらへ歩いて来た。

海斗は　目を見開き、固まっていた。
リサも美咲と海斗に気付き、立ち止まった。

リサの隣りを歩いていた室長がリサを振り返るとリサの顔が真っ青なので、すぐに優一にメールした。

「リ…サ… ？　 目が　ブ…ル…ー…」

「森、　海斗さん、、、」

「リサ、偶然取引先の会社の営業で会ったんだ！」

「そう。… お久しぶりです。お元気でしたか？」

「リサも元気そうだね！瞳はブルーだったんだね知らなかったよ」

「リサ！」

「社長！　どうしたの？」

「こちらは？」

「カミシロ製紙のデザイン課の方で森海斗さんです。
大学時代の先輩で、雅也と同じ学部だったんです。」

「はじめまして、クローバー商事社長の岡田優一です。　
そうでしたか…妻と知り合いだったんですね」

「妻？」

「はい。リサは、私の妻です。去年の7月に結婚したんです。」

「そうでしたか、おめでとうございます。
また、営業で御社に伺う事もありますがよろしくお願いします。
では、私はこれで失礼します。」

海斗は、エレベーターに乗りこんだ。


< 190 / 394 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop