孤独のその先に
守りたいと思っても、守り抜くことができなくてそんな自分に嫌気が差し始めたんだ。


とうとう薬にも手を出した。


琉樹にはやめろって止められたけど、無視してた。


今思うと最低だって思うよ。


今だってそう。


琉樹の大事なもんに手出した。


欲望の渦に負けて、闇に堕ちてたんだ。


___話を聞き終わると、目の前の男は静かに泣いていた。
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