孤独のその先に
もう会うことはできないから。


その代わり、ちゃんと態度でみせて。


天国にいるお兄ちゃんに伝わるように。


「…うん、そうだよな。俺、今度こそちゃんと更生する」


目にはしっかりと意思が宿っている。


きっと、もうこの人は大丈夫。


自然とそう思えた。


「こんなことしてすまなかったッ!」


私は別に大丈夫だけど…彼等を傷つけたことだけは許せない。
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