王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜
「その補助食、ちょっと頂いちゃいました......」
「全然いいよ。意外といけるでしょ?」
本気でそう思っているらしく、私を見て言った。
おやつとしてならいいけれど、ご飯をあれだけで済ませるのは、さすがに耐えられない。
しかも、毎食なんて、食生活が乱れているにも程がある。
「爽介さん......」
「ん?」
「明日からは、私が作るので調理器具と食材を買ってください」
必要なものは、お給料とは別に買ってくれると契約にあったはずだ。
夫婦以前に仕事としてーー、この食生活は見逃せない。
そう思って言ったのに。
「初めてお願いされた......。もちろん、すぐ手配する。しかも、葵の手料理が食べられるなんて......」
なんだか、変なところに感動している。
一体いつから、こんな食生活を送っていたのだろう。
この家のキッチンが綺麗なのは、掃除をしたからではなく、料理をしたことがないからだった。