王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜
頼んだものが来るのを待つ間、私は少し爽介さんと話をすることにする。
「あの......」
「どうしたの?」
なんて切り出そうか迷っている私を、急かさずにゆっくり待ってくれている。
話したいことがあるのだと察した爽介さんは、ソファーに私を座らせて、自分も横に座った。
2人とも正面を向いているけれど、距離は近い。
ソファーが広いおかげでくっつくことは無いけれど、少し手を動かしたら触れてしまう距離だ。
私は、膝の上で手をきつく握って、話し始めた。
「実は、私が応募した時、友人と飲んでいて、酔った勢いで応募してしまったんです。軽い気持ちで......。
だから、ちゃんと最後まで読んでなくて、こんなことになるとは、思っていなかったんです」
私が真面目な話をし始めたからか、爽介さんも真面目な雰囲気に変わった。
申し訳なささから、目が見れなくて、私は前を見たまま話す。
だけど、爽介さんからの視線ははっきりと感じた。