王子なドクターに恋をしたら
和泉くんとは、あたしたちの事はわざわざ公にすることも無いから黙っていようと約束してた。
それにあたしと付き合ってることを知られてまた和泉くんが騒がれて困ることは避けたい。
とはいえ、あたしにまで話を振ってくる子には曖昧に返事をしながらちょっと居心地が悪かった。

和やかだった式はあっという間に終わって、友達達と連れ立って2次会のにも出席した。
場所は居酒屋で、和泉くんも出席の予定だからどこにいるだろうと見回すと若い女性達に囲まれて頭一つ出ていた和泉くんを見つけた。

あれはきっと看護師さんたちのグループだ。ワイワイ楽しそうにしていてちょっと羨ましい。
さっきまで騒いでた子たちもその光景を見て声かけにくいと残念がっていた。

「お前彼氏のとこ行かなくてもいいの?」

「へぇっ!?」

いつの間にか横に座ってた大野があたしの耳に近付き囁くものだからびくぅっと肩が跳ねた。
「あっ!いやっ!別にあたしわっ!」と狼狽えてるとくすくす笑われてぶうっと膨れた。

「あたしをからかって遊ばないでよね!」

「お前が変な顔してるからだろ?」

「してないから!」

「まーた始まった、大野と松本の夫婦漫才」

「「違うし!!」」

< 133 / 317 >

この作品をシェア

pagetop