王子なドクターに恋をしたら
あの日タクシーで和泉くんの家に帰った後の事。
バスルームに連れ込まれなぜか一緒にお風呂に入る事になった。

もちろんただ入るだけでは終わらずに、和泉くんの熱い眼差しに飲み込まれるようにシャワーを浴びながら抱き合った。
いつも以上に情熱的で強引だった和泉くんに翻弄されながら二人で高みへと登りつめた後、後ろからあたしを抱き締めた和泉くんのごめんと弱々しく呟く声が聞こえた。

な、何がごめんなの!?とあたしは訳もわからず不安になってしまってオロオロしてると、お風呂上がりに理由を打ち明けてくれた。

なんでも式の間和泉くんのテーブルでは独身男性が多くて出席してる人達の中で誰が好みか言い合って盛り上がっていたそう。
同じ病院関係者以外で、ということで年頃の女性の中であたしが一番人気だったらしい。

「へえっ!?まさか〜?」
あたしは信じられなくて素っ頓狂な声を出してしまった。
しかも声を掛けに行った奴もいると言われて、ああ、確かにと思い出したけど、何人か声を掛けられ彼氏がいるって話をしたらすぐに居なくなったと思う。
どんな人だったかも覚えてない。
< 138 / 317 >

この作品をシェア

pagetop