王子なドクターに恋をしたら
和泉くんと目を合わせればクスクス笑われてしまった。

「実家に行くんだろ?僕のせいで遅くなっちゃったね。行こうか」

「うん…え?」

手を差し伸べられてついその手を取って疑問に思った。
どこに行くって?

「ちゆの実家に決まってるじゃない。千雪さんをもらいますってご挨拶しないと」

「えっ!ええっ!?」

まさか今日プロポーズされてそのまま両親に挨拶するとは思わなかった。
突然和泉くんが挨拶に行ったらお父さん卒倒しちゃうんじゃないだろうか?

「僕達が恋人同士なのは最初から知ってるんだし、お父さんも多少は覚悟してると思うよ?だから大丈夫」

「うん」

和泉くんとお父さんは元々仲良しだし、和泉くんが大丈夫と言うんだから大丈夫なんだろう。
お父さんにも娘を嫁に出す覚悟を決めてもらわないと!
繋いだ手をキュッと握ってあたし達は微笑み合った。

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