王子なドクターに恋をしたら
恋愛なんて出来ないと思っていた。
でも、自分の心を自分が一番信じられない。
今度は千雪を泣かせてしまうのか?

葛藤を抱きながら日々は過ぎていき叔父の腰痛も良くなってきていた。
東京に帰る日も近い。
このまま千雪と別れ二度と会わなければ忘れていけるのだろうか?
千雪のいない東京を思い浮かべて胸が苦しくなった。
そしてこのまま別れていつか千雪に男が出来ると思うと想像するだけで嫉妬した。
そんなの許せない、千雪の全てを独り占めしたい。
そんな自分の我が儘を押し通し、僕は千雪に告白した。

恋人同士になった僕達は東京に帰る前日旅行をした。
この後は暫くは逢いに行けそうにない。
ここで千雪を抱いてしまって耐えられるのか、それとも何もせず思い出だけを残した方がいいのか。
千雪に関して僕は迷ってばかりだ。
自分はこんなに優柔不断だったろうか?
ますます自分の心がわからない。

だけど、千雪を前にして我慢など出来るわけも無く本能のままに彼女を抱いた。
全てが始めてで恥ずかしがる千雪が可愛くて、僕は悦びと切なさと胸の苦しさで我を忘れた。

ずっと、千雪の傍に居たい。
強くそう思ってる自分に驚く。

< 274 / 317 >

この作品をシェア

pagetop