王子なドクターに恋をしたら
……
「みんな知ってると思うが今日から入った新人だ。よろしく頼む」
院長先生の威厳のある声にみんなが背筋を伸ばし聞いている。
注目を浴びて僕も気を引き締めて挨拶した。
「本日、副医院長として赴任しました高槻和泉です。若輩者ですが皆さんと共にこの病院を盛り立てていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします」
丁寧に挨拶するとわっと拍手と歓声が挙がる。
おかえりなさい!
また一緒に働けて嬉しいです!
院長跡取りが出来て良かったですね!
方々から声が挙がり院長先生はまんざらでもなさそうに頷いた。
やっと日本に帰ってきた僕は重大な決意を胸に明里病院を辞めた。
父さんにはお前の選んだ道だと認めてもらってる。
そして斗浦部総合病院に叔父たっての希望で副医院長として赴任した。
前々から僕を跡取りにしたがっていた叔父は喜んでこれでいつでも引退できると言ってるそう。
いやいや、引退はまだ早いから…と僕も聡子さんも気の早い叔父を宥めたりした。