王子なドクターに恋をしたら
5日目の夜。
あたしはもうすっかり元気だ。
和泉くんももう大丈夫と太鼓判を押してくれた。
なのに和泉くんは今日もさっさと帰ろうとする。
「なんですぐ帰っちゃうの?すぐにまた逢えなくなるのに、寂しいよ……」
つい不満を漏らして思わず涙が溢れた。
俯いて涙を隠した為に和泉くんを見送ることも出来ない。
「千雪…」
「ご…ごめんね、あたしと一緒にいると風邪うつっちゃうかもしれないし、和泉くん用事があって忙しいんだもんね。毎日逢いに来てくれてるのにあたしわがままだよね…」
和泉くんの困った声にあたしは言い訳をしながら顔を上げた。
するとぎゅと和泉くんに抱き締められた。
「ごめん千雪。僕も一緒に居たいんだけど…ご両親の手前あまり長居は出来ないし、まだ病み上がりの千雪に無理はさせられないから…」
「え?」
「…ほら、その…僕はあまり我慢出来ないタチだから…」
耳元でされた言い訳にどういうこと?と顔を上げると和泉くんは困った顔で苦笑いを零した。
「千雪に熱があっても僕はキスの加減も出来ないんだよ?元気になったからって気を緩めると…ほら、無理させちゃうから。それに、ここには千雪のご両親がいるから下手なことはできないし…」
あたしはもうすっかり元気だ。
和泉くんももう大丈夫と太鼓判を押してくれた。
なのに和泉くんは今日もさっさと帰ろうとする。
「なんですぐ帰っちゃうの?すぐにまた逢えなくなるのに、寂しいよ……」
つい不満を漏らして思わず涙が溢れた。
俯いて涙を隠した為に和泉くんを見送ることも出来ない。
「千雪…」
「ご…ごめんね、あたしと一緒にいると風邪うつっちゃうかもしれないし、和泉くん用事があって忙しいんだもんね。毎日逢いに来てくれてるのにあたしわがままだよね…」
和泉くんの困った声にあたしは言い訳をしながら顔を上げた。
するとぎゅと和泉くんに抱き締められた。
「ごめん千雪。僕も一緒に居たいんだけど…ご両親の手前あまり長居は出来ないし、まだ病み上がりの千雪に無理はさせられないから…」
「え?」
「…ほら、その…僕はあまり我慢出来ないタチだから…」
耳元でされた言い訳にどういうこと?と顔を上げると和泉くんは困った顔で苦笑いを零した。
「千雪に熱があっても僕はキスの加減も出来ないんだよ?元気になったからって気を緩めると…ほら、無理させちゃうから。それに、ここには千雪のご両親がいるから下手なことはできないし…」