お見合いは未経験
え、ホント?
逆に下半身がズキっとしたのには、苦笑だが。
「じゃあ、教えてあげる。」

真奈の手を取って、貴志はその目線を合わせながら、中指と人差し指を舐めた。
真奈がその光景に感じているようで、すごく、いい。
「…んっ…」

「指舐めているだけ。気持ちいいの?真奈?」
「あ…なんで...?」
目をぎゅっと瞑ってしまう。
余計感覚が鋭くなると思うが、それは今度かな。

「真奈。」
優しく呼んで、一旦手を止めた。
    
真奈が、そうっと目を開ける。
「ちゃんと見てて。」

ペロッと指を舐めたら「あぁっ…ん」と抑えきれない様子の甲高い声が漏れた。
「いつか、さ、僕のもして欲しい。今日じゃなくていいから。」
こうやって…と見せる。

「舌で舐めたり、咥えられたりしたら、すごく気持ちいいから。」
「あっ…あ…」

真奈の息が上がっている。
興奮しているようで、うん、いい生徒だ。
でも、今日はそっちではなくて。

「これだけ感じてたら、指は濡らさなくていいけどね、」
真奈の手を取って、自分で狭間に触れさせる。

貴志の方がやはり、若干手が大きいので、おそらくは指2本で触られている感覚のはずだ。

「あ、…やだぁっ…」
触れた瞬間、ぬるっとしたので、真奈がびくんと手を引こうとする。貴志は上からそれを抑えた。
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