お見合いは未経験
耳は、弱いのかもしれない真奈の吐息が途端に甘くなる。

「あ…っ…んっ…」
「僕は真奈の好み知ってる。僕だよね。」
「ん…そうです。」

貴志が緩く、胸を撫でていると、真奈はもうすでに息が上がっていた。
肌も上気している。  

「知ってる。」
すでに尖っていた先端をきゅっとつまむ。
「や、……んっ…ホントに、いじわるです……」

「うん。僕の本性なのかも。こんな姿見せるのは、真奈だけだよ。真奈をすごく大事にしたい。でも、ベッドでは啼かせて、ぐちゃぐちゃにしたい。だから、真奈も感じていい。そうしてくれたら、嬉しい。僕にしか見せない姿を見せてよ。」

「…あ、もぅ…」
「ねえ、さっき、気持ち良かった?」
「は…い…」
「すっごく、イってた。もっと、すごく乱れさせたい。」

そういうと、貴志は浴衣の合わせを大きく開いた。
「…や…」
真奈が顔を両手で覆ってしまう。

「真奈、今言ったでしょ。顔、見せて。」
「でも、ホントに、ホントに恥ずかしくて…。」
「その姿が見たいんでしょ。」
「うぅ…。」

あー、目ぇうるうるにさせちゃって。本当に可愛い。

しかし、ここで容赦する気は一切ない、貴志である。
「真奈、足開こうか?」
そう言って、にっこり笑う。
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