極上御曹司と授かり溺愛婚~パパの過保護が止まりません~
食事後、お風呂から出て部屋で髪を乾かしていると、母がやって来た。
「ちょっといい?」
「うん。入って」
私はベッドに腰を下ろし、隣をポンポンと叩いて母を招き入れる。母は私の隣に座った。
「朔也さんと離れている間、相談もなかなかできないでしょう? 必要になるかもしれないから、これを渡しておくわ。お父さんと私からよ」
「え……?」
母がエプロンのポケットから取り出して、私の手に置いたのは都市銀行の通帳と印鑑だった。私の名義になっている。
「結婚式の費用は先方からすべて持つと言われているけれど、今朔也さんはイタリアだし、突発的にお金が必要になったらこれを使いなさい」
「お母さん……」
手のひらに置かれた通帳にたくさんの両親の気持ちを感じ、目頭が熱くなっていく。
「五ヵ月後には家を出ていってしまうのよね。寂しいけれど、美月の幸せが一番だから。朔也さんの奥さんにふさわしい女性になるのよ」
にっこり笑った母は私の髪をなでる。
「ありがとうございます。お父さんには明日お礼を言うね」
いつもなら『ありがとう』と簡単に口にするが、私のことを考えてずっと貯金をしてくれていた両親に感謝の意味を込めて丁寧に言った。
「ええ。結婚しても頻繁にうちに来てね」
「うん。でも、まだ先だから。それまでに親孝行するからね」
「そうね。たっぷりしてもらおうかしら」
私は涙に滲む目もとを拭って母に抱きついた。
「ちょっといい?」
「うん。入って」
私はベッドに腰を下ろし、隣をポンポンと叩いて母を招き入れる。母は私の隣に座った。
「朔也さんと離れている間、相談もなかなかできないでしょう? 必要になるかもしれないから、これを渡しておくわ。お父さんと私からよ」
「え……?」
母がエプロンのポケットから取り出して、私の手に置いたのは都市銀行の通帳と印鑑だった。私の名義になっている。
「結婚式の費用は先方からすべて持つと言われているけれど、今朔也さんはイタリアだし、突発的にお金が必要になったらこれを使いなさい」
「お母さん……」
手のひらに置かれた通帳にたくさんの両親の気持ちを感じ、目頭が熱くなっていく。
「五ヵ月後には家を出ていってしまうのよね。寂しいけれど、美月の幸せが一番だから。朔也さんの奥さんにふさわしい女性になるのよ」
にっこり笑った母は私の髪をなでる。
「ありがとうございます。お父さんには明日お礼を言うね」
いつもなら『ありがとう』と簡単に口にするが、私のことを考えてずっと貯金をしてくれていた両親に感謝の意味を込めて丁寧に言った。
「ええ。結婚しても頻繁にうちに来てね」
「うん。でも、まだ先だから。それまでに親孝行するからね」
「そうね。たっぷりしてもらおうかしら」
私は涙に滲む目もとを拭って母に抱きついた。