極上御曹司と授かり溺愛婚~パパの過保護が止まりません~
 朔也さんと付き合い始めてから、休日にあやと会う機会がなくなっていたので、渋谷のカフェで待っていたあやと合流したときに「すごく久しぶりだね」と言われてしまった。

「本当に久しぶりだね。ごめんね」

「いいって。別に嫌みで言ったわけじゃないし。今日は美月の寂しさを紛らわせてあげるから。ところで、彼から連絡あった?」

 あやの対面に座っている私は、アボカドと海老の入ったパニーニにかぶりついている。飲み物はウインナーコーヒーだ。

 生クリームを唇の上につけた私に、朔也さんがキスで取ってくれた出来事を思い出した。

「美月?」

「え? あっ……なんだっけ?」

 意識をあやに戻した私に、彼女はケタケタと笑う。

「もー、婚約者さんのこと考えていたんでしょ!」

「ち、違うよ」

 あやにズバリ言いあてられ、顔が熱くなってきて思わず視線を泳がせる。

「バレバレだから。美月のそういうところに庇護欲が湧くのよね。婚約者さんもそうなんじゃないかな。八歳違うんだっけ?」

「からかわないで。早く食べて、チーズが固くなっちゃうよ」

 私は照れ隠しに、あやの意識を料理に向けさせようとした。でもそれも見え見えで、あやは笑いながら大きな口を開け、照り焼きチキンとたっぷりチーズが挟まったパニーニを頬張る。
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