私達には、関わらないで!!

夜には、
理伯父さんとゆかりちゃんが
陽菜乃を連れて来てくれた。

石川のお義母様が
招待をしてくれたのだ。

私と悠真は、まだ籍はいれていない
だが、お義母様が母と呼ぶように
言ってくれて···優しい

陽菜乃は、今日、
おばあちゃまと初めて会う
私の母とは、会っているが
悠真のお義母様とは初めて会う

滝さんが
陽菜乃と伯父さん、ゆかりちゃんを
案内してくると
「あっ、ママっ、パパもっ」
と、私と悠真に飛びついてくる
「ひな、伯父さん、ゆかりちゃんの
言うこと、きけた?」
「うん。ねぇ、理ちゃん、ゆかりちゃん?
ひな、お利口だったね。」と。
「「ああ、とっても。ほんとに。」」
と、二人が言うと喜んでいた。

悠真が、
「陽菜乃、パパのお母さんで
陽菜乃のおばあちゃまだよ。
母さん、娘の陽菜乃です。
こちは、前園 理さんと
奥様のゆかりさん。
鎌倉でレストラン・ソライルを
されている。
理さんとゆかりさんが居なかったら
芽依と陽菜乃は、
こうしていられなかった
感謝してもしきれない二人だよ。」
と、言うと
陽菜乃は、私を見て首を傾げて
「ひなのおばあちゃま?」
と、訊くから頷くと
「まえぞの ひなのです。」
と、ペコリとした。
お義母様は、涙を拭きながら
「こんな可愛い孫がいたのを
4年も知らなくて。
本当にごめんなさい。
そして、前園さんも本当に
嫁と孫を救って頂きまして
ありがとうございます。」
と、頭をさげた。

伯父さんとゆかりさんは、慌てて
「頭を上げて下さい。」
と、言っていたが
陽菜乃は、お義母様の顔を覗いて
「おばあちゃま、いたいの?」
と、言いながら
自分の小さなハンカチを渡していた。
「陽菜乃は、なんて優しい子でしょう。」
と、陽菜乃の頭を撫でながら
言うお義母様。

滝さんから、
「どうぞ座られて下さい。」
と、言われて皆座ると
陽真が玄関から入ってきて
皆に挨拶をすると陽菜乃が
「あっ、お兄ちゃん。」と
「あっ、ひなちゃん
いらっしゃい。
理さん、ゆかりさん
いらっしゃい。」
と、言って
「母さん、兄さん、義姉さん
今日は式典に出席して頂きまして
ありがとうございます。」
と、頭を下げる
「陽真、卒業おめでとう。」と、お義母様
「陽真、卒業おめでとう。
謝辞ありがとうな。」と、悠真
「陽真君、卒業おめでとうございます。
素晴らしい謝辞に感動したよ。」
と、芽依が言うと
陽真は、恥ずかしそうにしながら
皆で、お祝いの食事をした。

ゆかりちゃんが陽真君の謝辞の
話を聞いて
「私も聞きたかった。」
と、騒いで皆で笑った。

美栄は、この家で
笑い声をきいたのは本当に
久しぶりで
心から嬉しかった。
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