私達には、関わらないで!!

あの日····

泣きながらマンションを出た時に

まさか、こんな幸せな日々を

迎える事が出きるなんて

夢にも思っていなかった。

あの日、傷ついた私に
きっと幸せになるから頑張りなさい
と、教えてあげたい。

でも、あの日があったから
悠真とも、皆とも、絆が強く
お互いを大事に、大切にできるんだと思う。

いつまでも、いつまでも、
この幸せが続きますように。




**結婚式から一年後**


私達には、第二子
石川 蒼真(そうま)が生まれ
陽菜乃は、サンタさんが
お願いきいてくれたと大喜び

お義母様も滝さんも
喜んでくれた。

蒼真が三才の時に
第三子
石川 涼真(りょうま)が生まれた。

女の子ではなかったが
陽菜乃は、蒼真も涼真も
可愛がってくれた。

段々、年末の集まりが
賑やかになり
皆、会える日を楽しみにするように
なっていった。

私達の家も完成して
毎日、忙しい中でも
笑いがたえなくて
幸せな日々を送っている。

陽真君は、29歳になって
なんと早乙女さんの姪の女性と結婚した。

早乙女さんの結婚式で
知り合ったようだ。

とても、可愛くて
陽真君とお似合いの
ほのかちゃん。

陽真君とほのかちゃんも
お義母様の家の敷地内に
家を建てて暮らしている。

陽真君が忙しくて
あまり家にいないから
お義母様の所か
我が家に来て家の事を手伝ってくれている。
本当に良い子で優しい。


そんなある日

林さんからお義母様に連絡があり
悠真達のお父さんが亡くなったと
知らされた。

お義母様と悠真、陽真君は
お通夜にだけ出席した。

私とほのかちゃん、子供達は
お留守番。

悠真が帰ってきて
林さんが母違いの兄弟だったと
きかされた。
その上、別人ではないかと
思うほど人格と顔も変わっていた
と、言われた。

生前、お父さんが
お義母様と滝さん
陽真君夫婦
私達夫婦へと言って
陶器を焼いてくれていたみたいで
それを頂いた。

あの時から
陶芸を始めたらしいが
それは、それは、綺麗な陶器だった。

林さんがお墓を建てるとのことで
時間があれば参って下さい
と、言われたそうだ。


皆が······
幸せな人生だったと
思いながら終わらせることが
出来たら·····と願わずにはいられない···

               END
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