君と見る空は、いつだって青くて美しい



 とうとう私が発表しなくてはいけない順番が回ってきてしまった。


 先生に名前を呼ばれた瞬間、嫌な汗が出てきた。

 そして心臓の鼓動は激しさを増している。

 手と足は、今にもガタガタと震えそう。

 その震えを抑えたくて、必死に抑えようとする。

 しかし、抑えようとすればするほど、その反動で余計に震えが止まらなくなる。

 止まらなくなるだけではない。さらに震えが増してしまいそうになる。

 そして、その震えが、椅子から立ち上がるときに椅子に触れ、震えが椅子に伝わり、椅子も私の震えに合わせて音を立てそうになる。

 私は、そうならないようにしたいのだけど、気持ちに全く余裕がなく、そこまで気が回らなかった。


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