君と見る空は、いつだって青くて美しい



 こうして私と真宙くんが目を合わせてから、たぶん数秒後(心の中はもっともっと長く感じる)。


「ねぇ、希空ちゃん、休みの日で空いてる日ってある?」


 真宙くんが私にそう訊いた。


「うん」


 私はそう返事をした。


「あのさ、休みの日で希空ちゃんが空いてる日に、一緒に出かけない?」


「……‼」


 私は驚き過ぎて声が出なかった。


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