君と見る空は、いつだって青くて美しい



「ほら、この間、屋上で話してたじゃない。希空ちゃんが空いてる日に一緒に出かけようって」


 うん……。


「それで希空ちゃん、今週の土曜日空いてるかなって。どうかな?」


 空いてる。

 今週の土曜日空いてるよ、真宙くん。

 でも……でもね。

 無理なの。
 真宙くんと一緒に出かけることは。

 出かけることだけではない。
 もう話すこともできないの。

 でも、本当は。

 本当は私だって真宙くんと一緒に出かけたい。
 真宙くんと話をしたい。
 真宙くんと一緒に笑いたい。

 でも。
 でも、それはもうできないの。

 辛くて苦しくて悲しいけれど……。


「希空ちゃん?」


「……ごめんね……真宙くん……」


 本当に……。


「希空ちゃん?」


「……今週の土曜日は……用事があって……」


 本当にごめんね……真宙くん……。


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