ひとりぼっちの王子
若王子 利玖side
九条は、約束通り離婚をしたことを報告しに来た。
まさか、既に離婚をしてここに来るとは思っていなかったが…………

「そっか~ありがとう!!
じゃあ遠慮なく、空羅はもらうねっ!!
…………あ、心配しないでね!
妹さんのこともすぐ進めるから!」

「よろしくお願いします。
しかし副社長、どうやって空羅を手に入れるつもりですか?
以前挨拶しただけで、顔見知り程度ですよね?
お言葉ですが、空羅は簡単に手に入るような軽い女ではないですよ!
副社長がいくらモテると言っても……!」
少し馬鹿にしたように、九条が言う。


「………………フッ…!」
この俺に手に入れられないものはないんだよ!



あぁ……高揚感で身体が震える!!





やっとだ………やっと、姫が手に入る━━━━━━
< 10 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop