ひとりぼっちの王子
一瞬……何がおきたかわからなかった。


━━━━━気づくと、姫に突き飛ばされて尻もちをついていた。


「………」
悲しそうに瞳を揺らして、俺を見下ろしている姫。

「姫……?」

「利玖、やっぱりおかしいよ……
しばらく会うのやめよ」


━━━━━━は?


「少し、頭冷やした方がいいよ…」
姫は絞り出すように言うと、帰ろうと反対向きに歩き出した。





は?ふざけるなよ。
俺から離れるなんて……絶対に許さない!!!


タタタタッ━━━━━





「え………」
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