今夜はずっと、離してあげない。




なんで私は、うまくできないんだろう。

ちゃんと、しなきゃいけないのに。




「……真生?悪い、言いすぎたか?」

「あ、い、いえ。そういうのじゃないですから!大丈夫です!」



不安そうに顔を覗き込んできた伽夜に、慌てて笑いながら首を振った。

本当に、そういうのじゃなかったから。



「私、そんなに誤魔化すのが下手なんだと思って……」

「前にも言ったことあるだろ?」



ゔっ、そうだった……。

もしかして、私、笑うのが下手なのでは……?いつもぎこちない笑顔とかになってたらどうしよう……。

思わず頬をむにむに触っていれば、不思議そうな顔をした伽夜が私を押し退けてドアを開けようとするから、思わず伽夜の手の上からドアノブを掴んだ。



「……お前、なんか今日変だぞ」

「え、今日一日中ですか?」

「千井が泣きながら俺に電話してきたし」

「なんで?!?!!」


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