今夜はずっと、離してあげない。
「まあ、購買行くのは別にいいんだけどさ……。たぶん、あれじゃあ行けないよ」
ほら、と廊下を指差す凛琉に、ひょっこり窓から顔を覗かせると。
「……え、今日テレビの撮影か何かあるの?」
「あのね真生、時々こーゆー現象はあったんだよ。わたしたちが入学してから」
教室の廊下には、溢れんばかりの人だかりが出来ていた。
こんなのが頻繁に起きてたとは……それに気づかなかった私もすごい。
「……真生、絶対いま他人事みたいに考えてたでしょ」
「ハハ」
「真生は誤魔化すのド下手だよね……」
凛琉も人のこと言えないぐらい下手なのに気付こうね。
「じゃあ遠回りしていこ。とにかく今日はお弁当食べれないから」
「ええー……。あともうちょっと待って!もしかしたらあの人達がここ通るかもしれないし!!」