今夜はずっと、離してあげない。




「もう、なんなの……」

「それ俺の台詞な」




脱力すれば、じっとりと湿った目を向けられた。


肉まん食べて帰ったのは悪いと思ってます……。以後しないことをここに誓います。




「で、先に食べんの?それとも風呂?」

「食べます食べます」

「なら待ってろ。準備してくる」

「ありがとうございます」



しゅばっと食卓について待っていれば、お盆をふたつ持った千住サマがやってきた。


ほわあ……っ。おいしそう。

あまりのいい匂いに涎が垂れそうになっていると、トレーを置こうとしていた千住サマの動きがピタリと止まった。




「……そーいえば、オマエいちばん重要なことやってねーな。それやらないとメシはやんない」

「え?!やってない?!何を?!」



目の前でおあずけされてたまったもんじゃない。

私、一体何をやってないの?!?!



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