バカな君へ、贈る愛
噂に耐えきれなくなった俺は、家を飛び出して髪を染めてカラコンも入れて外出するようになったら、誰も俺だと気づかなくなった。
じいちゃんにもばあちゃんにも、何も言わなかった。
最初は、俺の様子が変わったことで、ばあちゃんが話を聞いてくれようとしたり、じいちゃんが俺を叱ろうとしたけれど、それも全部突っぱねた。
もう、俺は自分と血のつながった人間ってだけで、何もかもが嫌になって、家出同然でここで暮らすことにした。
今更俺がじいちゃんとばあちゃんのところへ行っても、きっと俺だとわかってくれない。


