バカな君へ、贈る愛
高校生になって、仲良くなった友人になら、話してもいいかなと思って、俺の家庭を打ち明けた。
今でも友達として仲良くしてくれてる奴は、そんな過去を気にすることなく、俺を相手にしてはくれたけど、それが全員なのかといえば、現実は違った。
「お前の家庭って、ドラマみてえだなー」
「そんなこと実際あんのかよー」
「それとも、お前の親が年寄りってことバレたくなくて嘘ついてるとか?」
俺の話を信じてくれない奴だって、存在した。
分かってはいたんだけどさ。
嘘なんて、言葉を学んだ人間になら誰だってできることなんだから。
最初こそ、ただ数人だけがそんなことを言っていたのだけれど、どんどん俺が知らないうちに俺の家庭について、嘘の噂が広がった。
『佐伯 桜介は、親が高齢出産だったことがバレるのが嫌で、嘘つきな悲劇のヒロイン症候群』、とな。