惚れたら最後。





その後、倖真がコーヒーを沸かし、刹那がケーキを切り分け、その間小さな子どもたちはテレビの前のローテーブルに座った。

幼い子どもたちは打ち解けるのが早く、ジュースを飲みながら一丸になってアニメを観ていた。

私は何も準備しなくていいと言われ、ダイニングテーブルに永遠ちゃんと隣同士で座った。

子どもたちのテーブルにケーキが運び出された時、流星と星奈が突然こっちに来た。



「こんなにいっぱいの人とおやつ食べるのはじめてだよ。
すごく楽しい!ありがとう」

「わたしもね、すっごくたのしい!ありがとうございます」



同時にぺこりと礼をしたふたりは、にこにこ笑いながら元いた場所に戻っていった。



「は〜、しっかりしてるね、2人とも」



驚いたのはケーキを琥珀と永遠の前に置いた刹那。



「そう?流星はだいぶお調子者だけど」

「まあ、双子ってそんなものだと思うよ」



自分と刹那の席にケーキを置いた倖真はヘラ、と笑った。



「それどういう意味、倖真」

「別にぃ?」

「出た、その笑顔にどんだけの女が騙されてんだろうな」



にっこりと目を細めて綺麗に笑う倖真。

父の颯馬と同じ愛想笑いに親子だな、と感じた。



「あ、そっか2人って双子だね」

「うん、二卵性だからあんまり似てないけど」



琥珀が刹那に話しかけると、ちょっと打ち解けた永遠ちゃんが返答してケーキをぱくり。

……食べてるとこも可愛い。さすが絆の妹。

彼女の何気ない仕草が可愛すぎてガン見してしまった。

すると、目が合った彼女の顔がだんだん赤らんでいく。



「あ、ごめんね。見られてたら食べにくいよね」

「ううん、綺麗な人が隣にいると思うと緊張しちゃって」

「え?……もう、可愛すぎるんだけど永遠ちゃん」



可愛いはにかみと可愛い仕草に、我慢しきれずついに思ってることを声に出してしまった。
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