アネモネ
真っ暗な中

病室のベットで天井を見つめていた


枕元に置いていたスマホが鳴った

「もしもし」


「美咲、今どこにいる?」


「りゅうま、私ね今病院にいる。」


「えっ、なんで?」


「今日が手術の日だって、言ったじゃん...もう、バイバイしたんだよ、」


赤ちゃんの父親でもあり
恋人でもあったりゅうまは

バツが悪そうに

ごめん。とだけ言って電話を切った



「こんな時こそ、そばに居てよ…」

静まり返った病室には
私の嗚咽だけが響いていた
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