ハツコイぽっちゃり物語

「恋ちゃんには絶対に言わないでよねっ。ほんと〜〜に!変なことしないでよね!」

「わかってるって。大丈夫大丈夫!任せて!」


グッドポーズを向けるお母さんを不安げに見てしまうのは、お姉ちゃんの事を思い出したから。


お姉ちゃんが彼氏さんを家に招いたときも、愛お兄ちゃんと付き合いだした時も、何かとちょっかい出していた姿を私は傍で目撃してるから。


だ か ら !

知られたくなかったし、こうやって念を押すんです。


ドアが閉まったのを見届けたらふぅと体の力が抜けた。


……疲れた。変な汗までかいちゃった。はあ。


信用できないわけじゃないけど、不安すぎる。変なこと言ってないよね?恋ちゃん本人に。


それにしても、眠くない。
これで恋ちゃんに寝顔見られる心配はなさそう。

余裕すぎて鼻歌なんか歌っちゃう。


時計をみると、23時になる頃だった。
意外と時間が経っていることに結局もう寝る時間じゃんと内心拗ねる。


横になってれば自然と眠くなるか……ってそうじゃない!恋ちゃんが寝るまで私は起きてないと。

とか言いつつ、寝ちゃうのが私なんだよね。知ってる。昨日がそう物語ってる。


でもでもでも、今日は頑張って起きる!
そう、頑張っ……て……。


だんだんと閉じられていく瞼を何度もこじ開けようとするけど、結局瞼が重くなってきて力が抜けてしまった私はだんだんと意識が遠のいて――……。

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