秘密主義の楓くん
すると丁度いいタイミングで楓くんが洗面所から帰ってきた。
「昨日は先に寝ちゃってごめんね。毛布ありがとう」
「あっ、別に、大したことはしてないから」
右の跳ねた髪を気にしている。
「そうだ、楓くんと凛太郎くん、朝はいつもご飯?パン?」
「んー、その日の気分」
「じゃあパンでいい?」
「うん」
そうと決まれば食パンをトーストに入れて、タイマーをセットして放置
パンが焼ける間に、おかずを作る。