秘密主義の楓くん




おかずといっても、ウィンナーをたこ足に切って焼いて、今日はスクランブルエッグとサラダを少し。




「楓くん、3人を起こして洗面所に連れてってもらえる?」



「わかった」




その間に机の上を片付けたり、朝食をお皿に盛り付ける。




「おーい、凛太郎、悠成くん、紅音ちゃん、起きる時間だよー」



3人に声をかけながら、身体をさすっている。



「ん〜」


まだ眠たそうに、重たい瞼を開けたのは凛太郎くん。



「凛太郎おはよう」



「おは…よう」



「凛太郎、2人を起こすの、手伝ってくれるか?」


「うん…」



ぼーとした顔は楓くんにそっくりだ。




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