黒い桜の花は、散ることしか知らない(中)
 Nを指名してから、毎日、Nと一緒にいた。
 Nをお店まで、送り迎えは、当たり前で、あたしの送り迎えは、お店も公認で、誰も何も言わなかった。
 N店とS2店は、お店が近く、同じコンビニを利用してた。
 そのコンビニで、Mに会った。
 あたしは、仕事終わりのN待ち。
 Mは、帰ってから食べる、弁当を買いに来ていた。
 「よぉ。
最近、S3に行ってるんだって?」
「S3店?
行ってないよ?」
「えっ…?
S3に行ってるって…。」
「ううん。」
「そっか。
ってか、こんなとこで、何してんの?」
「N店の人が、仕事終わるの待ってる。」
「N店?!
N店行ってんの?!」
「「行ってる。」って言うか…。
お店に行かず、終わってからと、休みの日に会うくらい…?」
「は?!
付き合ってんの?!」
「ううん。
付き合ってないよ?」
「ふーん…。
SE君にバラそ。」
< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

桜の舞う頃……

総文字数/9,779

恋愛(その他)10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
桜の舞う頃に出会ったあなたは、あたしの中にいない……
子ども列車

総文字数/7,932

その他2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
夜になると現れる列車。 この列車に乗れるのは、特別な人だけ。 赤は子ども。 黒は大人。
兄とあたし

総文字数/16,167

ノンフィクション・実話18ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 あたしは、親から貰えるものを貰えなかった…。  それをくれたのは、「兄」でした。  あたしは、「兄」のことが、大好きでした。  実話とフィクションを混ぜてますが、ほとんど、実話です。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop