愛は惜しみなく与う【番外編】
それを言われて言い返せない。

やっぱり、嫌なもんだろうか  

そりゃそうか。

好きでもない奴と、してたんだもんな
 


「杏はさ、付き合ったことないって言ってた」

「おお、そうだな」

「俺さ、何回かキスしてるって言ったろ?やっぱりそういうのがダメだったのかな」


今更後悔してきた。
いや、あの瞬間は後悔はしてないけどな?幸せだったしそのまま毎回連れ去りたい気持ちだったけど。


好きでもない奴にそんなことされたら

嫌だよな


それが…原因か


「ちょーーっと待て」

「なんだよ」


「まだキスしてんのかよ!」

「あぁ」



「てめぇ!いつどこでだ!何回だ!しれっとしてんじゃねーよ!」


髪の毛を引っ張ってくる朔
なんだ、この馬鹿!


「お前が相談乗るって言うから話したんだろ!?」

「わーってるよ!でもなんか気に食わない!俺が知らない間に!」


理不尽すぎるだろ!
朔の首元の服を掴んでひっくり返す

はぁ
無駄なところで体力使わせんなよ。


「なぁ」

「今度はなんだよ」


朔はひっくり返ったまま話す




「お前が杏を幸せにしろよ」




杏と同じくらい突拍子もないことを言う
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