愛は惜しみなく与う【番外編】
酸欠
温泉から帰ってきた杏は、寝たふりをする俺の口にキスをした。

驚きすぎて起き損ねた。
うわ!って驚かすつもりだったのに。


そして杏に、今日はキスをしてこないと指摘された。
当たり前だろ?こんな2人の空間で…歯止めが効かなくなるかもしれない。

杏が素直に応えてくれたりしたら、俺はもう……気持ちをぶつけて傷つけてしまうかもしれないから。


向かい合わせは恥ずかしいと背を向けたが、こっちの方が密着するし。正直限界だった。

触っちゃだめ?そう杏に尋ねたが、ダメだと自分に言い聞かせて杏から離れる。

困らせてるのがわかった



「2人きりで泊まりに来てて……キスなんかして歯止め効かなかったら困るだろ」



だから我慢してんだよ。あんまり今日キスしないのはそれが理由だ。襲っちゃったら困るから。ほんとに大好きだからこそ……大切にしたい


我慢の限界が来てしまう


ごめんね、杏

頭を冷やすから

そしたらいつも通り接するから


少し胸が苦しい


両想いで付き合えて、一番近くにいれるとおもったのに。


少し遠く感じてしまう
< 477 / 645 >

この作品をシェア

pagetop