愛は惜しみなく与う【番外編】
行かないで

なんか寂しい


そう呟いた杏に、どうしてやればいいかわからなかった。ここで触れていいのか?抱きしめていいのか?

こんな気持ちのまま触れるのは、いけない気がした。


でも杏が悲しい顔をしたから、自分の気持ちを伝えた。


「俺は男だよ。それに…好きな女と2人で旅行にきてる。俺は杏の全てを見たいし、触れたいと思ってる。全部欲しいんだ」


全部欲しくなると……

でも
勢いで手を出したくない。
だからあんま煽んないで。

そう伝えた


杏はわかったかな。俺の言ってる意味が。もしかしたら分からないかもしれない。

でも何も言わずに避けた感じになるのは嫌だから。

そりゃ離れたくないし、くっついてたいし、一緒に寝たいよ。

でも少し頭を冷やさなきゃ



タバコは…
杏が関西から帰ってこない3ヶ月間、かなり吸った。でも杏が帰ってきてから吸ってない。もう殆ど吸う必要もなかった。

ただ未だに気持ちを落ち着かせたりする方法がわからず、吸いたくなる時もある。


はぁ

付き合うって大変だな


別に嫌な大変さじゃないからいいんだけど。


大事だからこそ悩むこともある


「ふーー」


露天風呂の縁に腰をかけて、自分の吐き出す煙を眺める
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