【完結】エリートな彼と女子大生の年の差恋愛婚〈番外編追加〉



「……ありがとう、実来ちゃん。話してくれて。こんな辛いこと、言わせてごめんな??」

森嶋さんは戸惑ってはいたけど、怒ることもなくて、泣きそうになるわたしの頭を優しく撫でてくれた。

「……すみません、すみません本当に……」

いつしか涙が止まらなくなって、どうしたらいいのか分からない。

「……実来ちゃん、顔を上げて??」

「ダメです……わたし今、顔がボロボロなので……」

「いいから、顔上げて??」

「グズッ……はい??」

涙を拭って顔を上げると、森嶋さんは大きなスプーンにオムライスを乗せてくれて、アーンしてくれた。

「美味しい??」

「っ……はい。おいひいです……」

「よかった。食べたら、少し外で話そうか」

「……はい」





< 35 / 308 >

この作品をシェア

pagetop