やり直せる?

翌日の朝には、
史也と智英が病室にやってきた。

二人とも母乳をうまく飲みながら
寝てしまう····
うふふ···可愛い····

佳英ちゃんも上手に母乳をのませていた
「綾華の時、見ていたから
          うる覚えかな」
と、笑っていた。

朝、勤務に行く前に貴史が
店を開ける前に拓斗さんが来て
我が子を抱いてから
後ろ髪引かれながら
仕事に行った···二人のパパ

昼間に、お義父様とお義母様が
来てくれて、史也と智英を
交互に抱いてから帰って行った。

こちらも後ろ髪引かれて。
ちび達二人に沢山の洋服と
おもちゃをくれて。
佳英ちゃんと二人で笑ってしまった。

綾華と涼君、洋介も顔を出して
綾華は、可愛い、可愛いと
オンパレード
涼君は、おっかなびっくりで
ちび達を抱いていた。

洋介も二人を抱いて
「良い匂いだ。
小さくて可愛いなぁ。
やっぱり、俺も結婚したいわ。」
と、言うから
佳英ちゃんと笑いながら
「「そろそろ、洋介も良いよね」」
と、言いながら
無理かな~とも思っていた。

皆が帰り、少し静かになった時に
ゆっくりしたり
眠ったりした。

要さんから入籍した時に
綾華が頼まれていたと
お金を渡された。

佳英ちゃんに言うと
「要さんの気持ちだから
受け取ってあげなさい。
彼は、これを渡すことで
罪悪感から少し抜けれるのかもよ。」
と、言われて
「そうだね。」
と、話した。

住所を綾華に聞いてびっくりしたが
マンションに移り暮らしているんだ。
お礼文を送った。
貴史にも話して。

一週間後、私と佳英ちゃんは、
退院した。
私には、楠木のお義母様が
佳英ちゃんには、拓斗さんの
お母さんが地方から駆けつけてくれて
産後の佳英ちゃんを見てくれた。

拓斗さんのお母さんは、
すごく喜んでくれた。
このときにくる予定にしていたから
出産時には来ないことは
わかっていた。

拓斗さんのカフェは、
男の子のバイトが二人入った。
その予定だったから
安心した。

洋介の店にもきちんとバイトを
雇う事になった。
私も子育てあるし、仕方ないね。

佳英ちゃんと私の回りは
大きく変わってしまったが
私達は、今、本当に幸せで
笑顔がたえない日々を
送っている。

佳英ちゃんは、拓斗さんと
私は、貴史と
いつまでも、いつまでも
笑顔溢れる
そんな生活を送って行きたい。

たまに、喧嘩しても
「ごめんね。ありがとう。」
が、直ぐに言えるように

後回しにしたり
まぁ、いいか
と、おざなりにしたりしない。
小さな亀裂は、いずれ大きく
なって行く。

その場、その場で
きちんとしようね
と、貴史と話をしている。
< 40 / 41 >

この作品をシェア

pagetop