夜空を見上げて、君を想う。
放課後になってしまった。
あれから、堀田とはいっさい口を聞かずに今日が終わってしまった。
とりあえず春日に聞きに行こう。
そう思い、鞄を持って席を立つ。
春日とは同じ美術部で、物腰が柔らかく堀田と似ている部分もあり話しかけやすい。
春日は、絵の才能がこれまた素晴らしく美術コース、国際コース、ITコース、進学コース、特進コースと5つのコースがあるうちの学校で美術コースに籍を置いている。
美術コースのクラスは一つ下の階にあるため、階段を降りて向かう。
着いたはいいが、教室を見渡す限り春日はいなさそうだった。
「お、日向!なんか久しぶりだな。どうしたんだよ、そんなとこで。」
「あのさ、春日いる?」
「宮園ならさっき美術室に向かっていったの見かけたな。」
「そうか、サンキュー。」
「おう。」
前にクラスが同じだったやつがそう教えてくれ、俺は美術室に向かった。
それにしても、今日は部活はないのになぜ美術室にいるのだろうか?
少し疑問に思いながらも美術室の前に来て、美術室の扉を開けようとしたがその手を思わず止めてしまった。