HEAVEN's Door
屋上に行く。

でも、巧くんらしい人はいなかった。



どこにいるんだろう…?

あたしは屋上から降りて長い渡り廊下を歩く。



「誰を探してるの?」



あたしは振り返った。



そこには穏やかに微笑んでいる巧くんがいた。



「あ…あのっ?」

巧くんはあたしを手招きして

「こっちに良い場所があるんだ」

そう言ってさっさと歩き始める。

あたしはその後を追った。
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